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2019年度 第1回LA Meet up-医療シミュレーション教育と学習分析-

「2019年度 第1回LA Meet up-医療シミュレーション教育と学習分析-」開催レポート

 

活動レポート:学習分析学会 理事 児玉靖司(法政大学経営学部教授)

 

 2019年6月29日(土)に、法政大学において2019年度第1回LA Meet upを開催いたしました。当日は約20名の方にお集まりいただきました。
 今回は、「医療シミュレーション教育」という新しい分野でご活躍されている自治医科大学の先生方と青山学院大学の先生においでいただき、最新の研究分野についてお話をいただきました。

 自治医科大学では、メディカルシミュレーションセンターを設立して、医学部の学生用に座学だけではなく、さまざまな学習モデルについて研究されています。

 今回の発表では、自治医科大学メディカルシミュレーションセンター・センター長の川平洋先生より、センターの紹介と研究プロジェクトについてご紹介いただきました。センターは、「医療シミュレーション教育」に関する研究だけでなく、医学部の学生への教育の実践という意味で、教育現場としての活動も活発にされていることがわかりました。

 続いて、自治医科大学メディカルシミュレーションセンターの前田佳考先生、青山学院大学の大岩孝輔先生から、メディカルシミュレーション教育に関する研究プロジェクトについてご紹介頂きました。既に、医学部の学生用にAR・VRを用いた実習やマネキン人形を用いた実習など、さまざまな教育がなされ、そのような実習から「いかにデータを取得し、ビックデータとして解析して、どう教育に役立てることができるか」についてのお話しがありました。

 さらに今後の展望として、最終的な学習成果について、現在行われている試験やチェックリストなどを用いた評価の他に、途中の学習状況(手技の向上具合など)を形成的に評価していく学習解析に関する研究についてお話しいただきました。

 その後、参加者との懇談が行われ、さらに約1時間にわたって、詳細な説明、参加者間での活発な議論が行われました。大変、有意義なミートアップとなりました。

 次回のMeet upにはさらに進んだご議論を頂くために、自治医科大学にて開催する予定です。

開催日 2019年06月29日(土) 15:00~
開催概要 医療における「シミュレーション教育」は年々メジャーになってきています。ここでいう「シミュレーション教育」とは、採血や心肺蘇生など、知識・技能・態度を学ぶにあたり、座学だけではなくマネキン人形やVR・ARなどを用いて学習する手法を指しています。この際、最終的な学習成果については試験やチェックリストなどを用いた評価も行われていますが、途中の学習状況(手技の向上具合など)を形成的に評価していくことについては、まだ途上の段階です。
今回は自治医科大学メディカルシミュレーションセンターのセンター長である川平先生より、学生教育等で行われているシミュレーション医療教育の現状や課題について、主に学習分析の観点からご紹介いただきます。
参加対象者 本テーマに関心をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。
学校関係者、学生、研究者、実務家など肩書や立場等、参加に際し一切不問です。
講師 川平 洋(自治医科大学メディカルシミュレーションセンターセンター長・教授)
前田佳考(自治医科大学メディカルシミュレーションセンター・助教)
会場 法政大学 市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー 16階 経営学部会議室
(東京都千代田区富士見2-17-1)
定員 20名
参加費 会 員:無料
非会員:¥1,000(税込)

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