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2019年度 第2回LA Meet up-医療シミュレーション教育と学習分析-

「2019年度 第2回LA Meet up-医療シミュレーション教育と学習分析-」実施レポート

 

活動レポート:学習分析学会 理事 淺田義和

 

2019年10月5日(土)に、自治医科大学において2019年度第2回LA Meet upを開催いたしました。
第1回に引き続き、医療シミュレーション教育をテーマとしたMeet upでは、自治医科大学メディカルシミュレーションセンター(Jsim47)を会場として、施設見学・体験を交えた会として開催いたしました。

 

Jsim47には様々な医学教育用のシミュレータが整備されており、マネキン人形を用いた採血の練習、VRを用いた気管支鏡検査など、その用途に応じて様々な機種を使い分けることで教育がなされています。

コンピュータ制御により音声や呼吸などをリアルに再現できるマネキンも存在しており、身体診察や救急場面の対応などに幅広く用いられています。見学だけでなく、採血をはじめとしていくつかのシミュレータは実際に体験していただく時間も設け、実際にどのような教育が行われているかを感じ取っていただくことができました。

 

その後、第1回に引き続き、特に腹腔鏡による外科手技のシミュレーションをテーマとしたディスカッションが行われました。

外科手技においては「上手にできたか否か」といった総括的評価については、行った手技の最終結果を見れば比較的容易に測定できます。しかし、学生がどのようなタイミングで、何をきっかけとして上達したか、といった変化については判断が難しくなっています。

 

こうした課題を解決するため、Jsim47では、学習者がトレーニングしている様子を動画で撮影し、その様子を解析することと合わせ、視線や体温などの情報も合わせて分析することで、形跡的な評価に関する研究も実施されています。

第1回のMeet upでもお話しいただいた内容ではありましたが、実際に現場の様子を踏まえて議論することで、より踏み込んだ意見交換の場とすることができたのではないかと考えております。

 

医療教育をテーマとした学習分析については、まだまだこれから発展が期待される分野の一つとして考えられます。ぜひ、また機会を見て、見学・体験を含めたMeet Upなどを企画していければと考えております。

開催日 2019年10月05日(土) 15:00~
開催概要 2019年度の第2回LA Meet up は、第1回に引き続き、医療シミュレーション教育をテーマとして実施いたします。今回は栃木県下野市にある自治医科大学にて、医療シミュレーション教育に利用されているメディカルシミュレーションセンター(通称 Jsim47)の見学・体験をあわせた形での開催となります。

実際に医療現場での教育がどのように行われているのか、その教育設計や評価はどのようになっているのか、などをディスカッションできればと思います。
参加対象者 本テーマに関心をお持ちの方は、どなたでもご参加いただけます。
学校関係者、学生、研究者、実務家など肩書や立場等、参加に際し一切不問です。
会場 自治医科大学メディカルシミュレーションセンター 20周年記念棟7F
(栃木県下野市薬師寺3311−1)

◆アクセスマップはこちら
◆キャンパスマップ(※記念棟は6番)
定員 20名
参加費 会 員:無料
非会員:¥1,000(税込)

お申し込みはこちら