本学会は、Learning Analyticsに関する
調査・研究・普及啓蒙を目的としています

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学習分析学会(JASLA)2019年度 第2回研究会

「学習分析学会(JASLA)2019年度 第2回研究会」実施レポート

 

活動レポート:学習分析学会 理事 淺田義和

 

12月7日に、上智大学を会場として2019年度の第2回研究会を開催いたしました。

今回の研究会では、第1部としてIR(Institutional Research)に関する3演題、第2部としてLMSやICTツールを用いての学習分析に関する3演題、第3部として生体情報を用いた学習分析に関する2演題の合計8演題が扱われました。1演題に対しては発表18分・質疑7分の25分を基本とし、事例を詳しく紹介いただいたうえでじっくりとディスカッションを行う、といった形での時間配分として実施いたしました。

 

第1部では、入学時の大学に対する期待が日常での行動にどのような影響を与えるかといった生活態度にも関連するような解析、教学・研究等を含めた大学全体のIR、LMSを用いた学習分析およびコンピテンシーの調査・カリキュラムマップの作成などがテーマとなっておりました。第2部ではLMS上での小テストおよび期末テストの実施、プログラミング教育を行うための到達目標検討などがテーマとして扱われました。第3部では学習者の生体情報を用い、学習者の理解度を分析し、教育者あるいは学習者自身にどのようにフィードバックし、教育・学習に活用していくかの研究に関する紹介がありました。

 

第2部におけるLINEを用いた学習のログ分析に関する演題では、25分の持ち時間の大半をディスカッションに使い、研究を進めていくためのお悩み相談の場として利用されておりました。本研究会においては参加者同士での意見交換・知見の共有なども一つの重要な位置づけとして考えておりますため、今後もこのような形の演題についても受け入れていきたいと考えております。 また、第3部の生体情報に関する演題では、いずれも大学院生の学生が発表してくださいました。いずれもマルチモーダルな学習分析を行っていくための研究であり、会場からもその基礎・応用的な部分に関して様々な質問が出ておりました。これ以外にも、7分間の質疑時間のみならず、休憩時間でもフロアで数多くの質疑応答・意見交換が行われておりました。

 

なお、当日の参加者は発表者を含めて30人規模となり、会場レイアウトを変更し、椅子を増設しての開催となりました。満員御礼というありがたい状況であった反面、若干手狭な会場となってしまい、参加者の皆様にはご不便をおかけしてしまいましたこと、お詫び申し上げます。

 

開催日 2019年12月07日(土) 13:00~17:00
開催概要

会場までの案内図はこちら
当日の資料はこちらからダウンロードできます(要パスワード)



学習分析学会(JASLA)は、2019年度第2回研究会を開催いたします。
テーマ「IR関係、一般」

【スケジュール】
 12:30-13:00 受付
 13:00-13:05 開会挨拶
<第1部 IR>
 13:05-13:30 演題1
 「入学前の大学への期待と入学後の行動との関連―短期大学の事例―」
  〇溝口侑、小山理子、大野真理子(京都光華女子大学短期大学部)
 13:30-13:55 演題2
 「BIツールを活用したIR業務における情報の可視化-九州大学を事例として」
  楊天立(九州大学インスティテューショナル・リサーチ室)
 13:55-14:20 演題3
 「Moodleを用いての学習分析・教学IR事例:
  医学部と大学附属病院との比較検討」
  淺田義和(自治医科大学情報センターIR部門)

 14:20-14:30 休憩

<第2部 学習分析>
 14:30-14:55 演題4
 「Web テストデータと現代的テスト理論分析との相性について」
 ○亀田真澄(山陽小野田市立東京理科大学共通教育センター)、
 宇田川暢(新潟大学学術基盤機構情報基盤センター)
 14:55-15:20 演題5
 「LINEを用いた学習のログ分析から見える学習分析の検討」
  北川周子(株式会社エデュプレイ)
 15:20-15:45 演題6
 「英国のコンピュテーショナルシンキングに基づく
  プログラミング教育における到達目標の検討」
  加藤利康(日本工業大学)、〇児玉靖司(法政大学)

 15:45-15:55 休憩

<第3部 生体情報>
 15:55-16:20 演題7
 「非同期型オンデマンド授業での個別学習場面における
  学習者の生体情報に基づく心的状態推定モデルの作成とその解釈の試み」
  〇古澤嘉久、田和辻可昌、松居辰則(早稲田大学)
 16:20-16:45 演題8
 「医学生に対する鏡視下手術トレーニングにおける学習分析:
  リアルタイムな生理・心理・行動計測」
  〇井上洸貴、高柳巴哉、大岩孝輔(青山学院大学)、
  前田佳孝、松本志郎、鈴木義彦、川平洋、野澤昭雄
 (自治医科大学シミュレーションセンター)

 16:45-16:55 閉会の挨拶


===== 発表お申込者様は以下をご確認ください =====

■ 原稿提出締切:2019年11月30日(土)
  ※提出は、予稿原稿またはスライドのどちらかをご提出ください。
■ 原稿提出方法:JASLA事務局( staff@jasla.jp )宛にメールにてお送りください。
■ 発表時間:25分(発表18分、質疑7分)を予定しております。
■ お問合せ先:学習分析学会 事務局( staff@jasla.jp )

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会場 上智大学 四谷キャンパス 9号館3階 9-357C(田村研究室)
(〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1)
参加費 無料